ドリドリっちの鉄道ブログ

おもに駅訪問や券売機など、鉄道関連の話題を記述していくブログ。

日田彦山線BRTひこぼしライン、2023年夏開業へ

2017年7月の九州北部豪雨では線路や駅設備などに大きな被害が発生し、現在も日田彦山線添田~夜明間では不通が続いています。
この区間については、2020年5月にBRT(バス・ラピッド・トランジット、バス輸送高速システム)での復旧が決まっていましたが、JR九州は5月27日、日田彦山線BRTが2023年夏に開業することをプレスリリースにて明らかにしました。あわせて、愛称が「日田彦山線BRT BRTひこぼしライン」となることも発表されています。

もくじ

愛称の由来

BRTひこぼしラインの「ひこぼし」は、日田彦山線沿線の地域の想いを乗せ、未来に向け駆け抜けていく「日田"彦"山線の"星"」となるように願いを込め命名
なお、正式名称は「日田彦山線BRT」とあわせて発表されました。

コンセプト

コンセプトは、「ひと、地域、みらいにやさしい」とされており、利用客や地域住民の方にとって、さらに環境にもやさしい交通機関であるとともに、緑豊かな沿線のみらいを「やさしく」つなげるBRTを目指す、とのことです。

運行区間と距離

日田彦山線 添田駅~夜明・日田駅(およそ40km)
このうち専用道となる区間 彦山駅宝珠山駅(およそ14km)
専用道区間は、当初筑前岩屋駅までの区間となる見込みでしたが、福岡県の要望により、宝珠山駅まで専用道区間となることが決定しています。

デザインイメージ

基本のデザインは、社内において建築業務を行っている若手社員中心のチームが地域とコミュニケーションを図りながら考案。
沿線地域の緑豊かなカラーを表すフォレストグリーンを基調としたデザインになっています。

ロゴ

ロゴに込めた想いは「ともに輝く」
「ひこぼし」が添田町東峰村、日田市を駆け抜け、照らした道が「ひと・モノ・コト」をつなぐ線・ラインとなり、地域に新たな魅力・輝きを創り出すことをイメージしたものになっています。
ロゴマークに含まれるやまなみ、ひこぼし、めがね橋の意味は、
やまなみ→「ひこぼし」の「ひ」の字を模した優しくも力強いラインで沿線の山なみを表現
ひこぼし→地域の星となるよう未来に願いを込めて「ひこぼし」をアクセントに配置
めがね橋→日田彦山線の「めがね橋」をモチーフに「HIKOBOSHI LINE」の文字が模様として浮き出るようデザイン

となっています。

BRT駅のデザイン

一部のBRT駅に設置する待合ブースには、駅ごとに木材を活用して地域の特色を表現し、独自性に溢れた温かみのある空間に。
また、その他のBRT駅には、添田町東峰村、日田市をイメージしたBRTひこぼしラインオリジナルの駅サインを設置、沿線の一体感を創出することとなっているようです。

今後

運行車両や運行ダイヤ、駅設置場所は今後のプレスリリースにて発表されることが5月27日のプレスリリースにて発表されています。
2017年の九州北部豪雨を機に運行体系が大きく変わる日田彦山線。1年後のBRT開業に向け工事が進んでいますが、今後も地域住民に定着する路線となることを願うばかりです。

プレスリリースへのリンク

詳細は、JR九州のホームページをご覧ください。
(リンク先PDFファイル)
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/05/27/220527_hikoboshi_line.pdf