2017年7月の豪雨で線路が被災し、不通が続いている日田彦山線の添田~夜明間。
JR九州は、不通区間についてBRT(バス高速輸送システム)での復旧を進めてきましたが、JR九州は4月26日、日田彦山線BRT・愛称BRTひこぼしラインの開業日が2023年8月28日(月)に決定したと発表しました。
さらに、5月26日には、BRTひこぼしラインの運行ダイヤや運賃について発表が行われました。
こちらの記事では、8月28日に開業するBRTひこぼしラインの設置駅や、運行ダイヤ、運賃などの概要を掲載していきます。
もくじ
- BRT運行区間に設置される駅
- 運行ダイヤの概要
- 所要時間
- 運賃体系
- BRT区間を含む乗車券の発売
- BRT区間を含む定期券の発売
- BRTと鉄道を乗り継ぐきっぷ・定期券の発売区間および乗継割引の適用範囲
- 日田彦山線BRTの運営体制
- まとめ
- プレスリリース等へのリンク
BRT運行区間に設置される駅
鉄道駅から設置されている駅は◇、BRT化で新たに設置される駅は、★印、通勤・通学時間帯に運行される便のみ停車する新規設置駅は▲で示します。
運行ダイヤの概要
◇3パターンの運行区間を設定
添田~日田間 全区間を運行する便を20便(うち5本は学校・市役所前経由)
筑前岩屋~日田間を運行する便を4便(うち2本は学校・市役所前経由)
添田~彦山間を運行する便を8便設定。
◇運行本数は1日32本で、2017年運行当時の鉄道ダイヤよりも1.5倍に本数が増加(当時22本)。
◇朝の通学時間帯に2本増便し、通学の利便性を向上
(添田 6:25発、日田 8:03発が増便)
◇日中や夕方の通勤・通学時間帯に増便。
通院や買い物、帰宅時の利便性を向上へ
所要時間
所要時間は添田~日田間で約1時間32分(直行ルート)、約1時間37分(学校・市役所前経由)
鉄道運行時は約56分だったので、BRT化で所要時間は約35~40分増加。
運賃体系
鉄道区間とBRT区間とを連続して乗車する場合
鉄道区間の運賃+BRT区間の運賃を合算し、乗継割引として100円を引いた額が運賃。
(例:池尻→添田→大行司と乗車する場合 鉄道区間[池尻~添田間] の運賃 230円
BRT 区間[添田~大行司間]の運賃 400円
鉄道区間の運賃230円+BRT区間の運賃400円-乗継割引100円=530円
鉄道運行時は570円だったので、同じ乗車区間でも40円安い額で利用可能)
鉄道区間とBRT区間とを連続して乗車する場合、鉄道運行時の運賃より安くなる区間もあれば、逆に高くなる区間もあるようです。
また、鉄道とBRTとの連続乗車が可能なエリアは決まっていますので、ご注意ください。
詳細は、下記リンクのプレスリリースよりご覧ください。
BRTと鉄道を乗り継ぐきっぷ・定期券の発売区間および乗継割引の適用範囲
まとめ
日田彦山線の不通区間は、復旧費用が莫大となることから鉄路での復旧を断念し、BRTでの復旧になりました。
一般道を利用し、利便性の向上を図る区間、かつてレールが敷設されていたBRT専用道区間の2区間で構成されるBRTひこぼしライン。
鉄道からバスへと運行される車両は変わりますが、1人でも多くの利用があることを期待したいです。
プレスリリース等へのリンク
詳細は、下記よりご覧ください。
JR九州 2023年5月26日発表 「BRTひこぼしライン 運行ダイヤ及び運賃について」
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/05/26/230526_hikoboshi_unchin_daiya.pdf
JR九州 2023年4月26日発表 「日田彦山線 BRT ひこぼしライン 開業予定日について」
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/04/26/230426_brt_kaigyoyotei_1.pdf
JR九州 BRTひこぼしライン ホームページ
(2023年5月26日 記事作成 最終更新日 2023年5月27日 一部表記を変更)