はじめに、6月下旬から続く九州地方での豪雨にて被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
被災された皆さまが、1日でも早く安心した生活を過ごせるよう、また、被災地の復旧・復興が1日でも早く進むことを願っています。
6月29日からの大雨および7月7日からの大雨では、九州地方を中心に生活に大きな影響が出ており、7月7日からの大雨では福岡県・大分県の一部自治体に大雨特別警報が発表され、記録的な大雨となった地域もあります。
鉄道でも一部路線で線路設備への被害が確認されるなど、心配な状況が続いています。
今回の記事では、2023年7月16日時点でのJR九州管内の大雨による運行状況を掲載します。
もくじ
久大本線
6月29日からの大雨により、豊後森~由布院間で、7月7日からの大雨により、善導寺~日田間で運転できない状況が続いています。
7月5日からは、豊後森~由布院間でバスによる代行輸送を実施。日田~豊後森間は列車の本数を減らして運転。
7月14日の始発からは、久留米~善導寺間で列車の運転を再開していますが、臨時ダイヤでの運行となっています。
JR九州が7月16日に発表したプレスリリースによりますと、不通となっていた久大本線の善導寺~日田間、豊後森~由布院間が7月20日(木)の始発から運転を再開することがわかりました。
不通となっている区間では道床流出などの被害があり、復旧作業が続いています。
豊後森~由布院間で行われているバス代行輸送は、7月19日までの運転となることも同日に発表されています。
また、久大本線内で運行されている特急「ゆふいんの森」は7月19日まで全便運休、特急「ゆふ」は運転区間を変更して由布院~大分・別府間で運転されています。
なお、久大本線全線復旧までの間、鉄道を利用して博多・久留米方面から由布院へ行きたい場合、小倉経由の特急「ソニック」などを利用して別府または大分へ向かい、別府または大分から発車する臨時特急「ゆふ」などに乗り換えるよう案内されています。
日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
7月7日からの大雨では、2023年8月28日に開業する予定だったBRTひこぼしラインのBRT専用道区間にも被害が発生しました。
JR九州によると、福岡県東峰村の筑前岩屋駅付近でBRT専用道の一部が崩落。
また、筑前岩屋~大行司間で倒木や土砂流入など計8か所の被害があったことも判明。
開業日まではあと1ヶ月ほどですが、予定通りの開業ができるか心配です。
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後日掲載いたします。
参考記事
西日本新聞「日田彦山線BRT、JR九州が8カ所で倒木や土砂流入確認 九州北部記録的大雨」(2023年7月13日掲載)
西日本新聞「【記録的大雨】開業目前の日田彦山線BRT被災「せっかくここまで」福岡・東峰村の悲痛」(2023年7月11日掲載)
読売新聞「JR日田彦山線に導入予定のBRT、大雨で専用道一部崩落…沿線住民「排水対策しっかりして」」(2023年7月12日掲載)
www.yomiuri.co.jp
プレスリリースへのリンク
JR九州 7月14日発表「久大本線の運転再開日について」
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2023/07/14/01_kyudaihonsen_saikai.pdf
久大本線 久留米~善導寺間の臨時ダイヤ(~7月19日)
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2023/07/14/02_kyudai_rinji_2_1.pdf
久大本線 豊後森~由布院間のバス代行輸送時刻(~7月19日)
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2023/07/14/03_kyudai_bus_2.pdf
JR九州ホームページ 災害に伴う運行状況のご案内について