ドリドリっちの鉄道ブログ

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JR九州、タッチ決済の実証実験期間を2026年3月末まで延長へ

JR九州は2024年3月21日、福岡地区や鹿児島地区の計68駅で実施しているタッチ決済の実証実験について、期間を2026年3月末まで延長すると発表しました。


もくじ

概要



鹿児島本線千鳥駅に設置されているタッチ決済対応の一体型自動改札機。
(2023年7月撮影)
既存のICカード専用改札機を改修して、タッチ決済専用の読み取り機が設置されています。


鹿児島本線肥前旭駅に設置されているタッチ決済対応の読み取り機。
(2023年10月撮影)
一部の駅では、独立してタッチ決済用の読み取り機が設置されていることもあるため、利用する際は注意が必要です。

鹿児島本線東福間駅の改札口。
(2024年3月撮影)
自動改札機が設置されていますが、タッチ決済用の読み取り機は有人通路に設置されています。

JR九州博多駅吉塚駅箱崎駅千早駅香椎駅の5駅では2022年7月22日からVisaを、2022年12月5日からはJCB、American Expressの各ブランドを対象として、タッチ決済に対応したクレジット・デビットカード等やスマートフォンを自動改札機にタッチして通過できる実証実験がスタート。
2023年7月12日からは、鹿児島本線門司港駅久留米駅間の各駅と、香椎線海ノ中道駅の計50駅に導入され、福岡エリアで利用できる駅が拡大されました。
さらに2023年10月4日からは、新たに鹿児島エリアの指宿枕崎線鹿児島中央駅指宿駅間の各駅・計18駅において実証実験が始まっています。

JR九州は、現在各エリアで実施しているタッチ決済の実証実験について、2024年3月21日に、プレスリリースにて実証実験の期間を2026年3月31日まで延長することを発表しました。
おもな理由として、エリアを拡大して間もないことや、2025年3月に開幕する予定の大阪・関西万博による九州地区への波及効果等を検証するためとしています。
タッチ決済が利用できる駅では、上記の画像のように、既存の改札機にタッチ決済対応の読み取り機が設置された一体型改札機や、ポール型の読み取り機、あるいは改札口付近に設置されている読み取り機に手持ちのタッチ決済対応カードをタッチすることで、列車に乗車したり、降車したりすることが可能となっています。
実証実験の開始から1年半以上が経過していますが、駅での様子を見ていますと、最近、タッチ決済を利用して列車に乗車される方が少しずつ増えてきているように感じます。
JR九州は、引き続き、日常利用・訪日外国人を含む来街者の利便性の向上やサービスの効果について、検証を進めていきたいとしています。
九州地方だけでなく、最近は日本全国の鉄道・バス路線でタッチ決済の導入路線が増えてきています。
日本を訪れる外国人観光客が増えるなか、さらなるタッチ決済利用者の増加につながるか、動向に期待したいところです。

タッチ決済の実証実験対象区間

利用は実証実験対象エリア内駅間のみ(例:博多駅二日市駅海ノ中道駅→香椎駅鹿児島中央駅指宿駅)に限られます。
タッチ決済が利用できる区間は下記の表に記載しています。
記載以外の区間や、対象エリア内とエリア外をまたがる利用はできません。また、香椎線では海ノ中道駅、香椎駅以外の駅ではタッチ決済を利用することはできません。
複数の改札口がある駅では、一部の改札口でタッチ決済対応の機器が設置されていない場合があります。利用される際はご注意ください。

また、指宿枕崎線を走るワンマン列車では、後乗り前降りとなる駅があります。
後乗り前降りとなる駅で下車する場合は、乗務員の方にタッチ決済対応のカードを見せ、タッチ決済で下車する旨を伝えて列車のいちばん前のドアから降り、駅に設置されている専用の端末にタッチする形となります。

路線 導入区間 導入日
鹿児島本線 門司港~久留米 香椎~博多の5駅は2022/7/22、それ以外の44駅は2023/7/12
香椎線 海ノ中道(、香椎) 2023/7/12
指宿枕崎線 鹿児島中央~指宿 2023/10/4

プレスリリース、ニュース記事へのリンク

詳細は、JR九州のホームページをご覧ください。(リンク先PDFファイル)
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2024/03/21/20240321_touch_2026_3.pdf