JR九州が5月19日に発表したプレスリリースによりますと、
2018年に大分県内の5駅に導入した「Smart Support Station(スマートサポートステーション)」について、
7月1日から新たに高城、鶴崎、大在、坂ノ市、中判田の計5駅に導入し、大分地区での導入駅をさらに拡大することがわかりました。
もくじ
概要
「Smart Support Station」は、始発列車から最終列車までの間、管理駅のオペレーターが遠隔管理駅に設置されたカメラやインターホンを通して、駅の利用客への案内や監視を行うサービスです。
2015年に香椎線に初導入された後、2017年には福北ゆたか線の直方~折尾間と若松線、2018年には大分地区の5駅、2020年には指宿枕崎線の郡元~喜入間にそれぞれ同システムが導入され、該当駅では駅の終日無人化や窓口の営業時間短縮が実施されています。
そんな中、JR九州は5月19日に、大分県内にある日豊本線の高城駅、鶴崎駅、大在駅、坂ノ市駅、豊肥本線の中判田駅の計5駅で新たに「Smart Support Station」のシステムを導入することを発表。
高城駅、大在駅、坂ノ市駅、中判田駅はシステムの導入により終日無人化、鶴崎駅は有人(駅員配置)時間帯が夕方のみに短縮されます。
大分地区では、牧駅、幸崎駅、滝尾駅の3駅で2018年3月に、敷戸駅、大分大学前駅の2駅では2018年12月にシステムが導入されており、7月1日から導入される5駅でも以前からシステムの導入が検討されていました。
Smart Support Station導入駅の状況(香椎線和白駅・2022年5月撮影)
自動券売機
自動券売機の機種は駅によって異なりますが、高額紙幣が利用可能なタッチパネル式、1000円札のみ利用が可能な食券型の券売機のいずれかがシステム導入駅に設置されています。
駅によっては、ICカードに対応し、SUGOCAの新規発売やICカードへのチャージに対応している券売機もあります。
なお、タッチパネル式の券売機でも状況によっては高額紙幣の利用ができない場合がありますので、ご注意ください。
券売機の横には、異常時に備えてインターホンが設置されており、きっぷやおつりが出ないなどのトラブルが発生した際などに、管理駅と連絡を取ることができます。
まとめ
JR九州管内の駅では、近年駅の営業体制が大幅に見直されており、今回のSmart Support Station導入駅拡大もその一環と思われます。
駅の無人化や営業時間短縮に懸念を抱く方もいらっしゃるなかで、どこまで駅利用時のサービスを維持できるか、すでにシステムが導入されている地域も含め、今後の課題といえそうです。
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7月1日から、鶴崎駅、高城駅、大在駅、坂ノ市駅、中判田駅の5駅に「スマートサポートステーション」のシステムが導入され、高城、大在、坂ノ市、中判田の4駅は終日無人駅に、鶴崎は夕方のみ有人という形に変更か。
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年5月19日
この5駅は以前からシステムの導入が検討されていたが、延期になっていたもよう。