2023年8月28日に、日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)が添田~夜明・日田間で開業しました。
開業1か月前の7月28日から、BRTひこぼしラインの区間完結あるいはBRTの区間を含む乗車券が、JR九州の駅で発売されています。
こちらの記事では、JR九州の駅に設置されている指定席券売機で、BRT区間を含む乗車券が発券できるかについて確認した際の結果を記載しています。
本記事をご覧いただきました秋月かつき。(@akaneudon24)様より、X(旧Twitter)にてBRT乗車券の関連投稿に関して本ブログへの掲載要望がございましたので、2023年8月14日の記事更新にて一部のご投稿を掲載させていただきます。この場を借りて御礼申し上げます。
もくじ
指定席券売機でBRT線経由の乗車券を発券できる条件
以下の条件をすべて満たす場合のみ、指定席券売機でBRTひこぼしライン区間を含む乗車券を発券することができます。
1.JR九州の駅に設置されている指定席券売機であること
BRTひこぼしラインの区間を含む乗車券の発売が、JR九州の駅限定となっているためです。
その他のJRグループの駅(JR西日本など)では取り扱い対象外となるため、発券することができません。
2.鉄道とBRT線とを乗り継ぐ、あるいはBRT線と鉄道とを乗り継ぐ乗車経路であること
BRT線の区間のみで完結する乗車経路となる場合、指定席券売機では発券することができません。窓口のみでの発売となっているようです。
BRT線区間完結となる乗車券について、JR九州の駅窓口の場合、マルスでの発券は非対応。POS端末経由での発券のみ対応しているようです。
(2023/8/14追記 投稿提供 秋月かつき。様)
ひこぼしライン完結の乗車券。
— 秋月かつき。 (@akaneudon24) 2023年7月30日
ひこぼしライン完結の場合、発売はEPOSのみでマルスでは発売不可。 pic.twitter.com/W5cEYGnk50
なお、BRT線完結となる乗車経路を指定席券売機で選択した場合は、「この組み合わせは、係員のいる窓口でおたずねください。」と表示されます。
3.鉄道→BRT→鉄道といった乗車経路でないこと
例:久留米→西添田(久大本線・夜明・BRT線・日田彦山線経由)、
小倉→由布院(日田彦山線・添田・BRT線・夜明・久大本線経由)など
画像は、久留米→西添田(夜明経由)を指定席券売機で検索した際のものです。
4.乗車駅~下車駅までの乗車経路が、接続きっぷが発売可能な駅⇔BRT線の駅であること
[添田接続で発売可能な駅]
路線 | 区間 |
---|---|
九州新幹線 | 博多~新鳥栖 |
山陽本線 | 下関~門司 |
鹿児島本線 | 門司港~鳥栖 |
日豊本線 | (小倉、西小倉・)南小倉~行橋 |
香椎線 | 全駅 |
篠栗線 | 全駅 |
筑豊本線 | 全駅 |
後藤寺線 | 全駅 |
日田彦山線 | (城野・)石田~西添田(・添田) |
[夜明・光岡・日田接続で発売可能な駅]
路線 | 区間 |
---|---|
九州新幹線 | 博多~久留米 |
鹿児島本線 | 博多~久留米 |
久大本線 | 全駅 |
日豊本線 | 別府~大分 |
例:久留米→添田(久大本線・夜明・BRT線経由)は発券可能ですが、荒木→添田(鹿児島本線・久大本線・夜明・BRT線経由)などとなる場合は、荒木駅がBRT線連絡きっぷ発売対象区間外の駅であるため、指定席券売機では発券することができません。おそらく窓口でも1枚の乗車券では発券できないものと思われます。
画像は、荒木→今山(夜明経由)を指定席券売機で検索した際のものです。
5.BRT林工西口駅、BRT昭和学園前駅、BRT日田市役所前駅各駅の発着となる乗車券でないこと
一部の便のみが停車するこの3駅には、営業キロや擬制キロが設定されていないため、指定席券売機ではこれらの駅を選択することができません。
SNSに掲載されていた複数の情報より、8月28日のBRT開業日からBRTの駅への連絡乗車券を近距離券売機で発売している駅(小倉・城野・田川後藤寺など)においても、この3駅までのきっぷは発売されていませんでした。窓口でも、この3駅までの乗車券は発券できないものと考えられます。
JR時刻表・2023年9月号掲載の情報によりますと、「BRT林工西口、BRT昭和学園前、BRT日田市役所前までの運賃は、光岡方面からは日田までの運賃、日田方面からは光岡までの運賃と同額」であると記載されていました。
このため、高校ルートを通る便において、この3駅で下車したい場合は、添田・夜明・光岡方面からは日田までのきっぷを、日田方面からは光岡までのきっぷを購入する形となっているようです。
画像は、指定席券売機での駅名入力画面ですが、3駅は7月28日時点で検索候補に表示されていません。
指定席券売機での操作方法
JR九州の駅に設置されている指定席券売機の画面で説明します。
トップ画面から、右下の「乗換案内から購入」を選択します。
すると、このような画面が表示されますので、乗車駅と下車駅、乗車日などを選択し、検索ボタンをタッチします。
駅名検索画面。
画像は、今山駅を検索した際のものですが、基本的にBRT(入力は「びーあーる・・・」)を省いた駅名で検索すると候補に表示されます。
8月28日以降、BRTひこぼしラインに乗車する場合は、駅名選択画面で「JR九州 BRT○○」と表記されているボタンを選択してください。駅名のみのボタンを選択しますと、鉄道の駅を検索することになりますので、エラーが出て購入できない場合があります。
駅名の読み方がわからない場合は、検索画面でびーあーる・・・と入力して検索しても表示されます。
駅名などを入力して検索すると、このような画面が表示されますので、正しい乗車経路のものを選び、選択します。画像は、筑後大石→BRT今山(夜明経由)を検索した際のものです。
この後は、片道乗車券、往復乗車券の選択をし、金額を投入すると、乗車券が発券されます。
BRT線完結となる乗車経路など、指定席券売機で購入できない乗車経路の場合は、経路部分がグレーになるとともに、「この組み合わせは、係員のいる窓口でおたずねください。」と表示され、選択・購入することができません。
指定席券売機で発券した乗車券
鉄道の駅→BRT線の駅となる乗車券
BRTひこぼしライン区間の経由表記は「BRT線」。
画像の一部を加工しています。確認用のため小児券を購入。
BRT線の駅→鉄道の駅となる乗車券
画像の一部を加工しています。確認用のため小児券を購入。
X(旧Twitter)での投稿
[日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)関連の乗車券が7月28日から発売開始]
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年7月28日
JR九州の駅に設置されている指定席券売機では、鉄道線とBRT線とを途中駅で乗り換えて利用する場合のみ購入可能(画像参照)。
BRT線内で完結するきっぷの購入は、MVでは不可(返信欄を参照)。
*確認用のため小児券購入、一部加工 pic.twitter.com/FRkSvu3bf4
◎筑後大石→BRT今山
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年7月28日
(夜明乗り換え、画像1枚目)
鉄道線とBRT線を乗り換えて利用する経路のため、指定席券売機で発行することができます。
●BRT夜明→BRT今山
(画像2枚目)
BRT線内完結乗車となる区間のため、指定席券売機では発券することができません。 pic.twitter.com/D79Se4gfvx
逆に、BRT線→鉄道線に乗り換えて利用する経路についても指定席券売機に入力して検証。
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年7月28日
BRT日田→田川後藤寺といった場合も、BRT線と鉄道線を乗り換えて利用する経路のため、指定席券売機で購入することができます。 pic.twitter.com/1RnT7DTOPy
久留米→夜明→添田→西添田といったように、「鉄道→BRT→鉄道」と乗車する経路を試しに指定席券売機に入力してどうなるのか試してみましたが、乗車券の購入は不可となっていました。
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年7月28日
(鉄道→BRT→鉄道の乗り継ぎは設定されていないため。この場合は窓口でも発券不可) pic.twitter.com/RHSHaMxdLh
また、鉄道⇔BRT乗り継ぎきっぷの発売範囲外となる駅発着の乗車券(例:荒木→久留米→夜明→BRT今山)も、同様に発券不可となっていました。
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年7月28日
(窓口でも発券不可) pic.twitter.com/OJsIwygi1J
また、7月28日確認時点で、BRT林工西口、BRT昭和学園前、BRT日田市役所前の3駅については、指定席券売機に駅名がなく、選択することができませんでした。 pic.twitter.com/VQpyAMFVbL
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年7月28日
[日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)区間を含む乗車券]
— ドリドリっち (@jw37bwanbbe) 2023年8月4日
先日、鉄道駅→BRT線の乗車券を発券した際の画像を投稿しましたが(引用参照)、逆のパターン・BRT線の駅→鉄道駅となる乗車券についても気になったので、先日確認用に発券。
*確認用のため小児券を購入。画像を一部加工しています。 https://t.co/NPUG7Yq6dx pic.twitter.com/Ffmd14nCJC
秋月かつき。様のご投稿
先日、本記事への掲載のご要望がございましたので、一部のご投稿につきましてこちらに掲載させていただきます。
ありがとうございました!
指定席券売機の言語を英語にして発券した場合、BRT線の駅でも英字表記が追加されるようになっています。
ひこぼしラインとの連絡の乗車券を英字発行で行ったもの。
— 秋月かつき。 (@akaneudon24) 2023年7月31日
畑川のように副駅名がつくものは副駅名の英字は表記されず、長い停留所名の場合でも1行にまとめて表記し下段に英字表記がなされる。 pic.twitter.com/1WmF7amgO7
BRT畑川(医院前)、BRT旧英彦中学校前、BRT大明小中学校前の3駅は、駅名が長いため表記が2行に。
JR九州、ひこぼしラインの
— 秋月かつき。 (@akaneudon24) 2023年7月31日
・畑川(医院前)
・旧英彦中学校前
・大明小中学校前
の3つは副駅名がついたり長い停留所名です。これらはそれぞれのマルス発行の場合の実際の表記です。 pic.twitter.com/ufdAh70LDc
指定席券売機では、BRT線を経由した場合でも、条件を満たす場合に限り連続乗車券を発行することも可能です。
BRT線を発駅とした連続券。
— 秋月かつき。 (@akaneudon24) 2023年7月31日
指定席券売機では接続駅または接続駅以遠で特急などに乗車する場合、特急などの降車駅を折り返しとし連続券が購入できる。 pic.twitter.com/xnIMfhi9mm
秋月かづき。様のX(旧Twitter)はこちらから
プレスリリース等へのリンク
詳細は、下記よりご覧ください。
JR九州 2023年5月26日発表 「BRTひこぼしライン 運行ダイヤ及び運賃について」
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/05/26/230526_hikoboshi_unchin_daiya.pdf
JR九州 BRTひこぼしライン ホームページ
(記事作成 2023年8月7日 最終更新 2023年8月30日 一部表記を変更)