はじめに、このたびの豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の復興が1日でも早く進むことをお祈りしています。
今回は豪雨によるJR九州管内の線路被災状況について記述していきます。
7月13日に、JR九州より7月3日から継続中の令和2年7月豪雨による鉄道路線の被災状況が公表されました。
各路線ごとに状況をまとめています。
7月21日にJR九州より追加で発表された肥薩線の被災箇所や復旧予定日が発表された路線に関する情報は下記の記事よりご確認ください。
久大本線
久大本線では、豊後中村~野矢間に架かる第二野上川橋りょうが流失、引治~豊後中村間の第一野上川橋りょうは橋脚が傾く被害を受けました。
また、天ヶ瀬~杉河内間に架かる第八玖珠川橋りょうと南由布~湯平間の第六由布川橋りょうの盛土が流失、野矢~由布院間では線路に土砂が流入するなど、合わせて145件の被害が確認されています。
現時点で、日田~向之原間で運転見合わせとなっており、復旧のめどはたっていません。
JR久大本線で鉄橋崩落 大分
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2020年7月7日
大分県九重町によりますと、7日午前8時ごろ、JR久大本線の豊後中村駅と野矢駅の間にある、野上川にかかる鉄橋が崩落しているのを地元の消防団が確認したということです。https://t.co/dhWV88MWHj
久大本線の由布院~向之原間では、あす7月14日よりバス代行輸送が行われます。時刻表は下記のURLよりご覧いただけます。
http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2020/07/13/200713_kyuudai_bus_2.pdf
肥薩線
肥薩線では、鎌瀬~瀬戸石間の球磨川第1橋りょう、那良口~渡間の第二球磨川橋りょうが流失、坂本駅構内で道床流出、渡駅構内での盛土流出など、合わせて65件の被害が確認されています。
JR九州は7/9、肥薩線の球磨川第1橋りょう・第二球磨川橋りょうについて、現地確認を実施しました。その際の現場写真です。
— 鉄道ニュース@鉄道新聞 (@tetsudo_shimbun) 2020年7月10日
(1)球磨川第1橋りょう pic.twitter.com/5aEmyAq38L
(2)JR肥薩線 第二球磨川橋りょう、7/9JR九州現地確認の際の写真です。 pic.twitter.com/hsGCE27vAR
— 鉄道ニュース@鉄道新聞 (@tetsudo_shimbun) 2020年7月10日
現時点で、八代~吉松間で運転見合わせとなっており、復旧のめどはたっていません。
鹿児島本線
鹿児島本線では、土砂流入や盛土流出など26件の被害が確認されています。
長洲~植木間
玉名~肥後伊倉間で、線路に大量の土砂が流れ込んでいるため現在復旧作業が行われています。
長洲~植木間で運転見合わせとなっています。
その他の線区
その他の線区では、倒木や土砂流入、線路の浸水、盛土の流出など109件の被害が確認されました。
今回の豪雨では、JR九州管内で345件の線路被害が確認されています(7月13日JR九州発表)。
当分の間も雨が降りやすい天気になっていることから、この件数が増加する懸念もあります。
少しでも被害が拡大しないことを祈るばかりです。
JR九州のプレスリリース(7月13日公開)
http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2020/07/13/200713reiwa2nen7gatugouuhigaijoukyou.pdf