2023年11月ごろから、佐賀県にあるJR九州・唐津線の岩屋駅、中多久駅、東多久駅の3駅に自動券売機が再び設置されたとの情報がSNS上に複数あり、12月18日、確認するためにこれらの3駅で下車してみました。
なお、こちらの記事では東多久駅に新たに設置された券売機を中心に記述します。
もくじ
東多久駅に新たに設置された券売機
こちらが、唐津線の東多久駅に新たに設置された自動券売機です。
SNSに投稿された情報によりますと、12月に入って券売機が設置されたもようです。
このタイプの券売機はおもに飲食店に設置されているのを見かけます。私は確認できていませんが、もしかしたら第三セクターの駅にも設置されているかもしれません。
2023年12月18日に撮影したものですが、撮影当時はまだ発売を開始しておらず、調整中の状態で、カバーがかけられていました。
新たに設置された券売機は芝浦自販機製で、型番はKB-172NNS5です。
券売機の口座。
カバーがかけられているため一部見えない部分はありますが、こちらの券売機では1130円区間のきっぷまでの発売に対応していることが確認できました。券売機での発売区間の範囲は、駅に掲示されている運賃表の範囲と一致しています。
東多久駅の運賃表。
きっぷとおつりの取り出し口。
紙幣・硬貨の投入口。とりけしはレバーを回す方式になっています。
再設置までの経緯
この3駅では、当時設置されていた券売機が2022年2月に発売を終了し撤去されていました。
東多久駅の待合所に掲示されていた券売機撤去のお知らせ。
これによりますと、2022年2月18日に券売機が利用停止となったことがわかります。
券売機撤去についての記述がある佐賀新聞の記事
2022年3月13日公開「券売機撤去で切符が買えない… JR唐津線東多久・中多久・岩屋の3駅」
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この3駅には、画像と同型機の券売機が設置されていました。発券されるきっぷはうらが黒い磁気券で、自動改札機を通過することができました。
(画像は南荒尾駅設置のものです)
なお、SNSに投稿されていた情報によりますと、12月24日に3駅に設置されていた券売機が稼働を開始したとのこと。
今回の再設置で、約1年10ヶ月ぶりに駅の自動券売機で近距離片道きっぷの購入ができるようになりました。
新たに設置された芝浦自販機製の券売機で発券されるきっぷはうらが白いきっぷで、自動改札機を通過することができないようです。
券売機にも注意書きが貼られており、有人改札を通るよう案内されているとのことです。
JR九州駅設置の近距離きっぷ券売機に限るとするならば、うらが白いきっぷが発券される券売機が設置されたのは、筑前山手駅などに設置されていた当時の券売機が撤去されて以来、少なくとも10年ぶりとなります(筑前山手駅は2012年最終確認)。
なお、うらが白いきっぷは、SUGOCAエリア内の特急停車駅のホーム上に設置されているICカード専用の自由席特急券券売機でも発券することができます。
2022年に一度撤去された3駅の券売機は、おもに特急停車駅にある現金専用の自由席特急券券売機に転用されているもようです。
今後、その他の駅でもこのタイプの券売機設置が進むのか注目していきたいとともに、この3駅には再び訪問して、発券されるきっぷがどのようなものになっているのか、私も確認してみたいと思います。
中多久駅
同じく唐津線の中多久駅は2023年11月に入って券売機が再び設置、12月24日から発売を開始しているとのことです。
駅舎内に券売機が1台設置されています。こちらも12月18日撮影。当時は調整中でした。
カバーがかけられており分かりにくいですが、1500円区間のきっぷまでの発売に対応していることが確認できました。中多久駅でも、券売機での発売区間の範囲は、駅に掲示されている運賃表の範囲と一致しています。
中多久駅の運賃表。
岩屋駅
唐津線の岩屋駅も、2023年11月に入って券売機が再び設置された駅です。12月24日から発売を開始しているとのこと。
ホーム上の待合所に券売機が1台設置されました。12月18日撮影。当時は調整中でした。
カバーがかけられているため少し見えづらいところがありますが、1310円区間のきっぷまでの発売に対応していることが確認できました。こちらも券売機での発売区間の範囲は、駅に掲示されている運賃表の範囲と一致しています。
岩屋駅の運賃表。
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