2023年春・2023年3月18日に予定されているJR九州管内ダイヤ改正につきましては、下記リンクよりご覧ください
↓
JR九州では、2022年9月23日(金・祝)にダイヤ改正が行われます。
2022年秋のダイヤ改正は、西九州新幹線・武雄温泉~長崎間の部分開業に合わせて行われるもので、長崎本線・佐世保線に新たに特急・リレーかもめ(一部はみどり(リレーかもめ)となる予定)が運行され、武雄温泉駅で長崎方面への新幹線・かもめ、あるいは博多方面への在来線特急・リレーかもめ、みどりへの対面乗り換えが可能となります。
在来線特急では、門司港・小倉・博多~佐賀・肥前鹿島間に新たに特急「かささぎ」が運行されるほか、D&S列車では新たに武雄温泉~長崎間で「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」が運行されます。
また、在来線の快速列車・普通列車では引き続き新型コロナウイルスの影響を受けた運行形態の見直しが行われており、今回のダイヤ改正においては福岡・佐賀地区について日中の全区間快速列車の運転取りやめや区間快速の輸送体系、ラッシュ時の運行本数見直しを実施、九州各県の路線について運行区間・運行本数の変更、終電の繰り上げなどが実施される予定です。
なお、博多~鹿児島中央間の九州新幹線は、今回行われるダイヤ改正の対象外です。
今回のダイヤ改正の概要
◎西九州新幹線
◇1日あたり47本の運行を予定。武雄温泉~長崎間を運行する便は1日あたり44本で、現在運行されている在来線特急と同等程度の本数を確保。
多客時には臨時列車も運行する予定
(朝・夕通勤時間帯は2本、日中時間帯は1本運行。片道あたり)
武雄温泉~長崎間の新幹線部分開業により、所要時間は武雄温泉~長崎間で最速23分、博多~長崎間で最速1時間20分、新大阪~長崎間は最速3時間59分に
(後者2区間は乗り換え時間も含む)
◇武雄温泉駅で新幹線「かもめ」⇔在来線特急「リレーかもめ」、「みどり」を同じホームで乗り換えることができる対面乗り換え方式を採用。
新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、きっぷは1枚で発売。なお、ネットきっぷなど一部を除く。
◇武雄温泉駅で接続する新幹線と在来線特急列車は、1本の列車として「博多行き」および「長崎行き」と案内される予定
◇武雄温泉駅で新幹線「かもめ」と接続する在来線特急「みどり」、「ハウステンボス」の愛称は、「みどり(リレーかもめ)」、「ハウステンボス(リレーかもめ)」に
◇朝の通勤通学時間帯および夜間に新大村~長崎間を運行する新幹線「かもめ」を設定(下り2本、上り1本)。
大村地区、諫早地区、長崎地区の通勤通学がより便利に
◇速達性・利便性向上のため、嬉野温泉駅を通過(12本)、嬉野温泉駅・新大村駅を通過(7本)する便を設定。
◎特急・D&S列車
☆リレーかもめ、みどり、ハウステンボス
博多~武雄温泉間で運行される「リレーかもめ(34本)」および「みどり(リレーかもめ) (10本)」は、武雄温泉~長崎間を運行する新幹線「かもめ」と同じ本数となる上下線44本を運行。
「リレーかもめ」は一部時間帯において小倉・門司港から武雄温泉(長崎)方面に、または武雄温泉(長崎)から小倉・門司港方面へ運行する列車が設定される予定
「みどり」に振り子型車両(885系)を投入。32本中10本が振り子型車両で運行される予定で、博多~佐世保間の所要時間は、現行(1時間43分)より9分短縮され、最速1時間34分に
☆かささぎ
門司港・小倉・博多~佐賀・肥前鹿島間に新たに「かささぎ」を設定
9月23日の西九州新幹線部分開業以降、かもめが運行されなくなる江北(現・肥前山口)~肥前鹿島間の利便性を確保するために設定され、博多~佐賀間では上り2本、下り1本、博多~肥前鹿島間では上り7本、下り7本がそれぞれ運行される予定。
なお、一部時間帯では小倉・門司港方面から佐賀方面へ、または肥前鹿島から小倉・門司港方面へ運行する列車が設定される予定
☆ふたつ星4047
9月23日の西九州新幹線部分開業に合わせて、土日祝日を中心に武雄温泉~長崎間でD&S列車、特急「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」を運行開始
午前は武雄温泉→江北(現・肥前山口)→肥前浜→多良→小長井→諫早→長崎と長崎本線経由で運行
午後は長崎→諫早→新大村→千綿→ハウステンボス→早岐→有田→武雄温泉と大村線経由で運行
◎快速・普通列車
★福岡・佐賀地区
●鹿児島本線
◇門司港~荒尾間で朝の通勤通学時間帯(7時~9時台)の運転本数や運転区間、時刻を見直し
●福岡エリア・7時15分から8時45分の間に博多駅に到着する列車
上り 15本→13本
下り 16本→13本にそれぞれ変更
●北九州エリア・7時15分から8時45分の間に折尾駅に到着する列車
下り 9本→9本 増減なし
●北九州エリア・7時15分から8時45分の間に小倉駅に到着する列車
上り 12本→11本に変更
◇昼間(10時~16時)の運行体系を見直し
▲運行本数・運行系統の見直し
●現在、昼間に小倉~久留米間で運行されている全区間快速列車の運行を取りやめ
●区間快速の快速区間を、現行の3パターン→2パターンに見直し
(改正後は、快速区間:福間~二日市間、福間~鳥栖間の列車を設定)
◎乗車機会増加、利便性向上
●鳥栖~大牟田間の区間快速を普通列車に種別変更し、快速通過駅の乗車機会を増加
西牟田駅では毎時2本→3本に、南瀬高駅、渡瀬駅、吉野駅、銀水駅(久留米方面)では毎時1本→2本にそれぞれ停車本数が増加
●鹿児島本線・筑豊本線(福北ゆたか線)の門司港~直方間に直通列車が設定され、利便性が向上
◇夕方の通勤通学・夜間時間帯(17時台~23時台)の運転本数や運転区間、時刻を見直し
●小倉~荒尾間において、運転本数や運転区間、時刻の見直しを実施
(小倉駅、博多駅においては、1時間あたり上下1本程度の運転を取りやめ)
▲終電繰り上げ
●博多駅0時02分発の普通列車赤間行きは、ダイヤ改正後は福間行きに変更
福間~赤間間の上り最終列車は約30分繰り上げ
★東京発博多行きの新幹線のぞみ59号に乗車した場合、改正後博多駅で在来線・上り普通列車に乗り換えて行くことができる駅は福間までとなるため注意
●小倉駅23時20分発(改正後は23時22分発)の普通列車福間行きは、ダイヤ改正後は赤間行きに変更
赤間~福間間の下り最終列車は約25分繰り上げ
●鳥栖駅23時50分発の普通列車荒尾行きは、改正後は鳥栖駅の発車時刻が16分早くなり、23時34分発に変更
久留米・大牟田方面の列車本数が見直しとなり、荒木~荒尾間の下り最終列車は約20分繰り上げ
一方で、荒木駅の下り最終列車の到着時刻は現行ダイヤ0時04分着→改正後0時16分着となり、12分繰り下げ
●日豊本線
▲運行本数の見直し
利用状況を鑑み、現在運行されている普通列車4本の運行をダイヤ改正後は取りやめ
下り
●小倉駅8時04分発 中津行き
●小倉駅21時04分発 宇佐行き
上り
●中津駅9時14分発 小倉行き
●中津駅20時43分発 小倉行き
●若松線・福北ゆたか線(筑豊本線・篠栗線)
▲運行本数の見直し
利用状況を鑑み、現在運行されている普通列車7本の運行をダイヤ改正後は取りやめ
下り
●若松駅7時42分発 折尾行き
●折尾駅9時54分発 直方行き
●折尾駅10時19分発 直方行き
●直方駅8時34分発 博多行き
上り
●折尾駅7時14分発 若松行き
●直方駅6時02分発 若松行き(折尾~若松間は運行)
●直方駅18時11分発 黒崎行き
▲行先変更
博多駅22時06分発普通列車直方行きは、改正後は新飯塚行きに変更
▲終電繰り上げ
直方駅22時54分発普通列車博多行きは、改正後は直方駅の発車時刻が12分早くなり、22時42分発に変更
これにより、新飯塚~博多間の下り最終列車の時刻は約10分繰り上げに
★佐賀・長崎地区
●長崎本線
◎利便性向上
江北(現・肥前山口)~肥前鹿島間に普通列車を6本増発し、特急列車との乗り継ぎの利便性を向上
▲運行体系の変更
●肥前浜~長崎間はダイヤ改正後は非電化区間となり、電化境界駅の肥前浜駅で乗り換えとなる場合あり。
乗り換えが必要な場合は基本的に同一ホームでの対面乗り換えとすることで利用しやすく、また朝の通勤通学時間帯を中心に直通列車を運行して利便性を確保する予定。
●長崎本線を運行する気動車は江北(現・肥前山口)~諫早間の運行を基本とし、諫早駅で乗り換えとなる場合あり。
なお、通勤通学時間帯を中心に直通列車を運行するが、乗り換えが必要となる場合は、可能な限り同一ホームでの対面乗り換えとすることで利便性を確保する予定。
□その他
●上下分離区間を走行する列車にはキハ47を充当。トイレ等をリニューアルして運行予定
●長崎本線、佐世保線、大村線
▲運行体系の変更
長崎~佐世保間を運行する快速シーサイドライナーは、停車パターンを見直して、通勤時間帯がより便利に。
なお、快速シーサイドライナーは9月23日に開設される在来線の新大村駅にも停車予定
◎利便性向上
●長崎~諫早間(市布経由・新線)において、早朝に普通列車を1本増発。
諫早駅から始発の新幹線「かもめ2号」へ接続し、佐賀・博多方面のアクセス利便性を向上
▲終電繰り上げ
●下記に記載の列車を見直し、長崎から諫早・竹松方面の最終列車の時刻を30分程度繰り上げ
長崎駅22時34分発の普通列車竹松行きは諫早行きに変更(長与経由・旧線)
長崎駅23時23分発の普通列車諫早行きは長与行きに変更
長崎駅23時57分発の普通列車諫早行きは、ダイヤ改正後運転を取りやめ
★熊本地区
●鹿児島本線
▲運行体系の変更
●鹿児島本線・鳥栖~熊本間の運行体系を見直し
日中時間帯(10時以降)の熊本→久留米方面は、大牟田駅で乗り換えとなる運行体系に見直し
なお、可能な限り同一ホームでの対面乗り換えとすることで利便性を確保する予定
▲運行本数、運行区間の見直し
●荒尾駅9時41分発の普通列車八代行きは改正後は熊本始発となり、銀水~熊本間の運転を取りやめ
●11時台~14時台の荒尾~玉名間の運行本数は、現行の毎時2本から改正後は毎時1本運転に変更
●熊本駅15時34分発 普通列車鳥栖行きの運転を取りやめ
●熊本駅16時39分発 普通列車鳥栖行きは、行き先を植木行きに変更し、植木~鳥栖間の運転を取りやめ
●熊本駅20時42分発 普通列車銀水行きの行き先を鳥栖行きに変更し、銀水~鳥栖間を延長
●熊本駅21時19分発 普通列車鳥栖行きの行き先を玉名行きに変更し、玉名~鳥栖間の運転を取りやめ
★大分地区
★鹿児島地区
●肥薩線
▲運行両数の変更
●利用状況に合わせて、一部列車で編成両数の見直しを実施
★宮崎地区
●日豊本線
◇充当列車の変更
日豊本線の一部の気動車を電車に置き換え、輸送力増加と乗客の利便性向上を図る
●佐土原・高鍋方面の列車は、5本すべての気動車を電車に置き換え
●都城方面の列車については、3本の気動車を電車に置き換え
◎運転区間の延長
宮崎駅15時17分(改正後15時16分)、16時17分、および18時13分(改正後18時17分)発車の普通列車佐土原行きを、1つ先の駅である日向新富行きに変更し、運転区間を延長
▲終電の繰り上げ
●宮崎駅23時42分発普通列車高鍋行きは、改正後は宮崎駅の発車時刻が14分早くなり、23時28分発に変更
これにより、宮崎駅から延岡方面の最終列車の時刻は約15分繰り上げに
●宮崎駅23時41分発普通列車都城行きは、改正後は宮崎駅の発車時刻が26分早くなり、23時15分発に変更
これにより、宮崎駅から都城方面の最終列車の時刻は約25分繰り上げに
◎駅開業関連
★9月23日開業予定
西九州新幹線に嬉野温泉駅、新大村駅が新規開業。
既存の武雄温泉駅、諫早駅、長崎駅は新幹線併設駅に。
大村線に新大村駅、大村車両基地駅が新規開業。
新大村駅は新幹線併設駅に。
リンク・出典記事
(すべてPDFファイルです)
JR九州ホームページ 2022年秋ダイヤ改正(2022年6月12日確認)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/
JR九州・プレスリリース 全九州版 福岡・佐賀地区はこちらから(2022年6月10日掲載 2022年9月23日ダイヤ改正 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_kyushu22.pdf
JR九州長崎支社 プレスリリース(2022年6月10日掲載 2022年9月ダイヤ改正について)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_nagasaki22.pdf
JR九州熊本支社 プレスリリース(2022年6月10日掲載 2022年9月23日ダイヤ改正(熊本エリア)在来線各線区でダイヤを見直します)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_kumamoto22.pdf
JR九州大分支社 プレスリリース(2022年6月10日掲載 2022年9月23日(土)にダイヤ改正 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_oita22.pdf
JR九州鹿児島支社 プレスリリース(2022年6月10日掲載)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_kagoshima22.pdf
JR九州宮崎支社 プレスリリース(2022年6月10日掲載)
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/dia2022/pdf/press_miyazaki22.pdf
(2022年6月10日記事作成 最終更新 2022年12月16日 一部表記を変更)