JR九州に設置されている、
MX-7やMCV、VTQなどの券売機や精算機の機種についてまとめた記事です。
駅ごとの券売機設置状況は、こちらをご覧ください。
☆自動券売機
高見沢サイバネティックス VTQシリーズ
(鹿児島本線・遠賀川駅、SUGOCA発売・オレンジカード対応、カード投入口あり)
(鹿児島本線・門司港駅、カードポケットタイプ、SUGOCA発売、オレンジカード非対応)
福岡県・佐賀県のSUGOCA導入駅、および九州新幹線の一部駅に設置されている券売機です。
旧型のボタン式券売機、および旧型のタッチパネル式券売機を置き換えるために、2013年から設置されている券売機です。
九州新幹線の一部駅には、オムロン製のV7の置き換えで青色のVTQが導入されています(画像未撮影)。
JR九州の近距離きっぷ券売機では、初めて硬貨の大型受け皿投入口を採用した機種となります。
ECOモードが搭載されており、省電力への配慮がされています。また、券売機に防犯カメラが設置されています。
SUGOCAの発売、ポイントチャージ・オートチャージ設定、ICカードへのチャージ・履歴印字に対応しています。
2017年12月ごろから、カード投入口ではなくICカードポケットを採用した新タイプが登場しました(VTQシリーズ・画像2枚目の機種)。このタイプではSUGOCAの新規発行、およびオレンジカードの使用はできません。福岡県・佐賀県のSUGOCA利用可能駅で設置を確認しています。
高見沢サイバネティックス MCVシリーズ
(ICカード対応型 鹿児島本線・松橋駅)
(ICカード非対応型 鹿児島本線・水巻駅)
九州各地に設置されている券売機です。
ICカード対応型(ピンク色)と非対応型(グレー色)とがあり、ICカード対応型はSUGOCAの発売、ポイントチャージ・オートチャージ設定、ICカードへのチャージ・履歴印字に対応しています。
ICカード対応型は2012年の熊本・大分・長崎・鹿児島地区へのSUGOCA導入時に登場しました。
2015年には宮崎地区へのSUGOCA導入により一部駅に設置されているMCVのICカードへの対応が行われました。
福岡・佐賀地区には2009年当時、MCVのICカード対応型は設置されていませんでしたが、2013年ごろから旧型のボタン式、および旧型のタッチパネル式の置き換えとして設置されました。
オムロン V7
(九州新幹線・筑後船小屋駅)
九州新幹線の各駅に設置されている券売機です。
新幹線の乗車券と自由席特急券が購入可能です。九州新幹線内のほか、東海道・山陽新幹線方面のきっぷも購入することができます。
この券売機は、現金は行先などを選択してから投入するようになっています。
指定席券売機
(鹿児島本線・博多駅 MV50)
普通乗車券のほか、新幹線・特急列車の特急券、指定券、企画切符等が購入可能な券売機です。
SUGOCAエリアに導入されたものは、SUGOCA定期券の更新も可能となっています。
現在JR九州管内に設置されている指定席券売機はすべてMV50で、JR九州の主要駅や新幹線の駅などに設置されています。
アシストマルス「ど~ぞ」
(鹿児島本線・春日駅)
2020年2月ごろに設置され、翌3月より稼働を開始しているアシストマルスです。
画像の春日駅のほか、笹原駅(西口)、水城駅にも設置されました。
MV50にオペレーターによる応対機能が追加され、受話器や券面確認台を備えています。
さらに、近距離きっぷの発券も可能で、これはエドモンソン券サイズで発券されます。
この券売機はICカードへのチャージ・履歴印字には対応していません。
なお、アシストマルス導入の3駅ですが、現時点ではみどりの窓口の閉鎖はないようです。
シンフォニアテクノロジー 食券型(機種名不明)
(香椎線・酒殿駅)
シンフォニアテクノロジー製の食券型券売機で、九州各地の駅に導入されています。
現金専用で、紙幣は1000円札のみ使用可能です。
硬貨が入れやすいよう、投入口が改良されています。
特急停車駅において、現金専用の自由席特急券券売機として設置されているものもあります。
高見沢サイバネティックス ULCVシリーズ
(久大本線・久留米大学前駅)
福岡県・佐賀県・大分県の駅に設置されている券売機です。
旧型のシンフォニアテクノロジー製食券型券売機を置き換えるために導入されました。
駅舎の雰囲気に合わせ、券売機の色が赤色になっているものもあります(東別府など)。
現金専用で、紙幣は1000円札のみ使用可能です。
(鹿児島本線・春日駅)
2020年2月ごろから、アシストマルス「ど~ぞ」が設置された春日駅と笹原駅(西口)に、
これまでのものとはタイプの異なる高見沢製ULCV券売機が導入されています。
きっぷのフォントは既存のULCVのものと異なるほか、おつりの排出口ときっぷの発券口が別々になっています。
また、アナウンスも既存のものと異なります。
この2駅に設置されているULCV。一時的に設置された仮設のものか、あるいは本設のものかは不明です。
☆自動精算機
日本信号 AX-8
(鹿児島本線・筑豊本線・折尾駅)
JR九州の駅に設置されている自動精算機です。
きっぷののりこし精算のほか、ICカードのチャージ、IC定期券ののりこし精算にも対応します。
ICカードへのチャージは1000円単位のほか、不足分をチャージすることも可能です。
係員対応精算機
(香椎線・伊賀駅)
(鹿児島本線・笹原駅)
(鹿児島本線・大牟田駅)
一部の駅に係員対応精算機が設置されています。取り扱い内容は、のりこし精算、ICカードへのチャージ、遅延証明書発行(ICチャージと遅延証明書発行は笹原に設置されているものは非対応)などとなっています。
2015年、香椎線の一斉無人化の際、香椎線の駅に1枚目の写真のタイプの精算機が一斉に導入されています。
また、2017年春に若松線、福北ゆたか線の若松~新入間(折尾除く)、2018年春には大分地区・日豊本線の牧駅にも導入されています。
2枚目、笹原駅のものは、係員が係員対応精算機で券面を確認後、左側に設置されている自動精算機にて精算処理を行うシステムになっているようです。
3枚目、大牟田駅西口に設置されているものは、東口にいる係員の方が応答されるようです。
☆チャージ機
☆過去に設置されていた券売機・精算機
日本信号 MX-7
(鹿児島本線・福工大前駅)
2009年のSUGOCA導入前後から福岡県・佐賀県・大分県のSUGOCA対応駅に設置されていた券売機です。
SUGOCAの発売、ポイントチャージ・オートチャージ設定、ICカードへのチャージ・履歴印字に対応していました。
カード類はICカードとオレンジカードが利用可能。
2013年ごろから高見沢製MCVやVTQへの置き換えが始まり、2019年9月ごろまでにすべて置き換えられJR九州の駅から姿を消しました。
2009年のSUGOCA前後から福岡、佐賀を中心とした駅に設置されていた日本信号製MX-7タッチパネル式の券売機が、本日9月6日確認で全駅高見沢製のタッチパネル式券売機へと更新を確認。JR九州の駅より、MX-7券売機が完全に消滅しました。#JR九州券売機調査 pic.twitter.com/mYj8QM9V8L
— ドリドリっち 『まけない 明けない夜はない』 (@jw37bwanbbe) 2019年9月6日