JR九州の駅に2013年ごろから導入されている高見沢サイバネティックス製のVTQシリーズ。今回はなかなか気づかない、導入時期によるちょっとした違いを見つけましたので、掲載したいと思います。
VTQシリーズには、SUGOCAの発売やオレンジカードに対応しているカード投入口があるタイプと、ICカード処理部分が設置されているカードポケットタイプの2種類に大別することができますが、今回は、前者のカード投入口があるタイプについての記事です。
各地の駅に訪問して確認しているなかで違いを見つけたのはカード投入口の部分で、導入時期によって2種類に分けられます。
最初は、2013年~2018年ごろに設置されたと思われるVTQのカード投入口です。
このタイプの投入口は、同じ高見沢製ではMCVシリーズや、かつてJR九州の駅に導入されていた日本信号製MX-7/SX-7でも採用されていました。
久留米駅や大牟田駅、長者原駅、直方駅など、比較的導入時期が早かった駅のほか、博多駅や小倉駅に設置されているのはこのタイプです。
なお、2019年以降に券売機がVTQに更新された駅で、カード投入口がこのタイプだった場合は、かつて設置されていた他駅から流用されたものが設置されていると考えられます。
続いては、2019年以降に導入されたVTQのカード投入口です。
オムロン製のV8券売機でもみられるタイプで、投入口の形も異なっています。
2019年秋の運賃改定前後に日本信号製MX-7/SX-7から更新された駅のVTQで多く採用されており、千早駅、南福岡駅、羽犬塚駅などに設置されているのはこのタイプです。
また、2019年春に開業した糸島高校前駅にも設置されていました。
カード投入口のタイプが2種類あるJR九州の高見沢製VTQですが、カード処理部のユニットが異なるのでしょうか。投入時の音などがよく聞くと異なっていることもわかりました。
機会があれば、動画などを撮影して比較してみたいと考えています。